教育委員会委員長



  平成15年4月、墨田区立第五吾嬬小学校は、更正小学校と木下川小学校とともに「八広小学校」として生まれ変わることになりました。

 本校は、昭和2年4月、第三吾嬬小学校の五教室を借りて授業を開始して以来、戦中の学童集団疎開、戦火による校舎の消失を経験し、さらに戦後の激動の時代を乗り越え75年にわたる長い歴史を、地域の皆様とともに歩んでまいったわけです。現在の校舎は、昭和47年に改築され、その後、51年にプール、平成6年には屋内運動場が改築され現在に至りました。

 一方で、児童数は昭和30年代前半の約1300名をピークに減少を続け、現在では226名となっております。しかしながら、児童数の減少の中で、この第五吾嬬小学校の地域の皆様の多大なるご尽力とご理解を頂き、また、学校においても歴代の校長先生をはじめ多くの教職員の方々が一体となって取り組み、この学校で多くの子供たちが育てられ、巣立ってまいりました。

 この度、本校は廃校となり、本年4月には「八広小学校」として新たな歴史を重ねて行くことになりますが、本校の歴史と地域の皆様の熱意は新校に受け継がれ、次代の墨田を担う子どもたちの輝かしい将来を育んでいく学校となると確信しております。子供たちは、新しい仲間、友達と力を合せて、八広小の歴史をつくり、希望をもって元気に学校生活を送ってもらいたいと思っています。

 最後に、本校の発展にご尽力ご支援を頂きました関係者の皆様方に深く感謝をしますとともに、今後とも新校の発展にご協力を賜りますようお願い申し上げまして、閉校の挨拶とさせて頂きます。